こんにちは!お仕事サポーターのきゃりみです。
転職や就職活動に欠かせない履歴書。
履歴書を購入すると書き方の見本が付いていたりしますよね。
果たしてあの通りに書けば本当に良いのでしょうか?
答えは NO!!!!
- 就職・転職活動中で履歴書の正しい書き方が分からない
- 未経験職へのチャレンジで少しでも履歴書の印象を上げたい
学歴の書き方
よくあるNG例
よく見かけるNGの履歴書です。
学歴の書き方についてどこがNGなのか、何に気をつければ良いか分かりますか?
① 学歴はいつから書くのか
学歴は小学校、中学校は卒業年月のみを記入し、高等学校以上は入学年月と卒業年月を記入するのが一般的です。
20代前半の人や就業経験が短い人であれば学歴も重要視される可能性が高くなるので小学校や中学校卒業から書き始めます。
就業経験が長い人の場合、学歴よりも職歴に焦点が当たることから学歴は最終学歴のみでもOKという考え方もあります。実際、最終学歴のみを記載する履歴書フォーマットもありますね。
ですが、大前提として履歴書全体のバランスを考える必要があります!
履歴書は全体の8割を埋めるイメージで!
履歴書はびっちり詰まりすぎていると採用担当者が読む気になりません。また、空欄があったり全体的にスカスカだとやる気が無いような印象を受けることがあります。
そのため、履歴書全体の8割を埋めることが理想的です。
ただし、一般的な考え方に沿っていればOKということではなく、応募する企業や仕事内容と関係する学歴があるならもちろん書くべき!です。
履歴書は自分をプレゼンするための資料!アピール性の高い学歴はどんどん記載するべし!
② 繰り返し記号「〃」はNG!
履歴書は全て正式名称で記載しなくてはなりません。
同じ年月や学校名を「〃」といった繰り返し記号で書いたりすることは絶対NG!です。
③ 科名やコース名があるなら全てを記載
高校は「〇〇高校」ではなく「〇〇高等学校」と書きましょう。 大学や専門学校は学科名、コース名も忘れずに。
卒業論文・学習内容等のアピール
例えば、”学生時代にデザインや芸術を学んだが仕事は違うことをしていた”という人がやっぱりデザイン系に就職したい場合、過去の学習歴が興味関心の証明になります。
未経験であってもある程度のスキルレベルがあると認めて貰えるため、学科名、コース名以外に、学んだ内容や制作実績などを簡単にまとめると効果的です。
④ 中退の書き方例
中退については退学理由や簡単なコメントを加えましょう。
「〇〇大学 〇〇コース 中途退学」ではなく「〇〇大学 〇〇コース 経済的理由により中途退学」といったように退学理由を書きます。
学生時代の中退のほとんどは「経済的理由」か「進路変更」であることが一般的。いずれかに当てはまっている場合はどちらかを記載しましょう。
“学校も中退し前職場も長つづきしなかった人”といったマイナスのイメージを緩和するためにも中退理由は書く方が望ましいですが、くれぐれもマイナスのイメージ(人間関係により中途退学など)になるようなことは書かないように!
「経済的理由により中途退学」や「進路変更により中途退学」は学生の中退のみに使える文言です。
そもそも学生時代は親などの保護下にあることが一般的なため、家庭の事情で中退することもあり得るし、”学びの段階”ということから進路変更もあり得る、ということを認めて貰いやすいからです。
職歴欄の「経済的理由により退職」や「進路変更により退職」という文言は通用しませんのでご注意を!
⑤ 認可がある学校だけを書く
各種学校とは
各種学校とは、明治12年の教育令中「学校は小学校・中学校・大学校・師範学校・専門学校、その他各種の学校とする」に始まるといわれており、和洋裁、簿記、珠算、自動車整備、調理・栄養、看護婦、保健婦、理容、美容、タイプ、英会話、工業などをはじめとする各種の教育施設を含んでいます。
各種学校は、授業時数・教員数や施設・設備などの一定の基準(各種学校規程等)を満たしている場合に、所轄庁である都道府県知事の認可を受けて設置されます。引用元:文部科学省
高校や大学までは特に気にせずに書いて問題ありませんが、専門学校は注意が必要です。
「専門学校」と名乗ることができるのは認可校のみ。
「〇〇専門学校」といった名称であれば記載可能と考えて良いでしょう。
「〇〇学院」や「〇〇専門学院」といった名称の場合、認可校ではない可能性もあるので調べてから記載することをおすすめします。
ご自身の出身校が認可校なのかを調べるのはこちらのサイトであれば学校名を入力するだけなのでわかりやすいです。
参照元:専門学校ナビ
職業訓練校・不認可校の書き方
職業訓練も「学校」ではないので学歴欄には書きません。
学歴欄に書けなくても、学んだ内容がアピールに繋がる内容であれば記載すべきです。また、毎日通っていた学校や不認可校の場合、その空白期間を埋めるためにも記載していくようにしましょう。
職業訓練歴は職歴欄に書くという考え方もありますが、職歴に交えて書くと転職回数が多いような印象に繋がる可能性があるので、職歴欄の下に別途欄を設けて記載するとベター。
また、職業訓練の場合は「入学」「卒業」という言葉は使わないことが一般的です。
「入校」「入所」「修了」といった言葉で書くことが多いので、通っていた訓練校に確認すると良いでしょう。
書き方1.
上記のように職歴の下に訓練歴を書いた場合、「以上」を書く場所は訓練歴の下になります。
現在通っている場合は「現在に至る」ではなく、「修了予定」または「修了見込み」と書いて下さい。
書き方2.
職歴欄の下に書く意外に”資格・免許”欄に記載してもOKです。
その場合、「学習歴」や「受講歴」などのタイトルを付けてから記載します。
スクールや職業訓練は受講した期間によって習得量が違いますから、アピールになるようならトータルの受講時間数も記載するとベター。
⑥ その他のポイント
ブランクや空白期間の書き方は?
留学経験については、時期や期間、国名、学校名などを記入すようにしてください。
書き方例
留学以外に学歴のブランクは休学や浪人などが挙げられますが、転職者の場合、それなりのキャリアを積んでいればそれほど重要視されることはありません。
職歴のブランクに関しては注意が必要ですが、学歴のブランクの場合は1、2年の空白期間はさほど問題にはならないでしょう。
ただし年齢が若い転職活動中の人の場合は注意が必要です。
若い人の場合、就業経験が短いケースも多いので学歴も厳しい目でチェックされる可能性があります。
空白の期間があると採用担当者はいらぬ憶測をしてしまうので学歴のブランクにはマイナスのイメージにならないようコメントを添えましょう。
学歴の終わりは1行空ける?
全体のバランスで考えると良いでしょう。
また、学歴の書き方として、必ずしも入学と卒業の2行で書かなくてはならないというルールはありませんので、長い学校名やコース名なら改行して3行、4行になっても問題ありません。
学歴の下に以上はいる?
学歴の下に以上、職歴の下にも以上、資格・免許の欄にも以上、と書いている人がいますが、学歴の下に「以上」はいりません。「以上」は、学歴・職歴欄を全て記入したあとのみでOKです。
最後に
職務経歴書は決まったフォーマットがありませんが履歴書は基準があります。
その基準に沿いながら、応募先や仕事内容に応じてアピール性の高いものはしっかりと書いていき、あまり触れられたくない部分は最低限にとどめておく、などの工夫をしていきましょう。
履歴書等の応募書類は書き方からその人柄や能力が感じ取れますので、印象度を高めるためにもポイントを押さえて丁寧に書いて下さいね。
履歴書テンプレートのダウンロードはこちらで。