コミュニケーション

コミュニケーションを阻む12の障害とは?アドバイスや励ましのタイミング

こんにちは。お仕事サポーターのきゃりみです。

相談を持ちかけられると、なんとか解決してあげようと一生懸命になりますよね。

ですが、相談に乗ってあげるどころか逆効果に繋がる言動があるのをご存じですか?

1962年にアメリカの臨床心理学者トマス・ゴードン博士が考案した「親業(子供をどうにかする前に親が変わる)」の中で"コミュニケーションを阻む12の障害"として提唱しているものがあります。
元々は子供に対しての親の関わり方として広まりましたが、今ではカウンセリングなどでも活用されています。

コミュニケーションを阻む12の障害とは?

悩みや問題を抱えている人に対して、最初にやってはいけない12項目のこと

悩みや迷い、解決困難な問題があるときは、誰かに相談してでも解決の糸口を知りたいと思うものですよね。

誰かに相談してみたところ「私の気持ちを分かってくれてないな」とか「どうすべきかは分かってるけどできないから悩んでるんだけどな」と、逆に憤りを感じた経験はありませんか?

せっかく相談したのに、余計に気分を落ち込ませてしまうような関わりが「コミュニケーションを阻む12の障害」です。

「コミュニケーションを阻む12の障害」の12項目は、普段、私たちがついついやってしまっていることなので「え?これもダメなの?」と思うこともあるかもしれません。

なぜやってしまうのか?そしてなぜやってはいけないのか?を理解し、アドバイスや励ましの言葉のタイミングを掴むことでより相談上手になって頂けるはず☆

そこで今回は「コミュニケーションを阻む12の障害」についてお伝えします!

この記事はこんな人におすすめ

  • 悩みの相談役として相手の力になりたいと思っている
  • 人の話を聞く仕事をしている
  • 悩みや問題を抱えている人のサポートをしたいと思っている

コミュニケーションを阻む12の障害

きゃりみ
きゃりみ
まずはどんな12項目があるのかをチェックしていこう!

注意・脅迫  あることをすればどんな結果になるかを言う

訓戒・説教  何をすべきか、しなければいけないかを言う

訓戒・説教  何をすべきか、しなければいけないかを言う

忠告・提案  問題解決の助言や提案をする

講義  自分の価値観からの判断を押し付ける

批判・非難  否定的な評価を下す

賞賛・同意  肯定的な評価を下す

侮辱  相手の価値を下げる

分析・診断  自分の考えで分析をし決め付ける

激励・同情  相手の今の気持ちから抜け出させようとする

質問・尋問  自分自身が納得するための答えを得ようとする

ごまかし・中止  問題からそらせる

具体例

きゃりみ
きゃりみ
上記の12項目に沿って、"同僚が「会社を辞めたい」と言ってきた場合"を想定して具体的な応答例を挙げてみるよ!

命令・指示 

  • 「考え直しなよ!」
  • 「ちゃんと会社行きなよ!!」

注意・脅迫 

  • 「会社辞めたりしたら次の仕事見つからないよ」
  • 「今辞めたらあとで後悔するよ」

訓戒・説教

  • 「辛くても仕事は頑張るべきだよ!」
  • 「今こそ踏ん張るべきよ」

忠告・提案

  • 「辞めたいなら休暇でも取って考えてみたら?」
  • 「上司に相談してみたら?」

講義

  • 「私も辞めたいと思ったときがあったけど、それを乗り越えたから今があるのよ」
  • 「誰でも辞めたいけど頑張ってるんだよ」

批判・非難

  • 「そんなこと思うなんて間違ってるわ」
  • 「そんなこと言っちゃダメだよ」

賞賛・同意

  • 「いいんじゃない?辞めたければ辞めちゃえば?」

侮辱

  • 「あなたってほんと愚かね」
  • 「ダメ人間ね」

分析・診断

  • 「この前上司に怒られたから辞めたいんでしょ」
  • 「彼女に振られたからやる気なくなったんでしょ」

激励・同情

  • 「大丈夫だって!頑張って!」
  • 「かわいそうに・・・」

質問・尋問

  • 「なんで?何かあったの?何がイヤなの?何か言われた?」

ごまかし・中止

  • 「そっか~、じゃあカラオケでも行って発散しよう!」

良子さん
良子さん
わ~ よかれと思ってやっていることがほとんどだわ~
きゃりみ
きゃりみ
そうね。激励や提案などもダメなのはビックリよね。

12の障害をしてしまう理由

12の障害をしてしまう心理

誰かから相談を持ちかけられると「なんとかしてあげなくちゃ」「解決してあげなくちゃ」「アドバイスしてあげなくちゃ」などの思いから、自分自身の心が「不安・心配」でいっぱいになってきます。

人はもともと、不快な感情に長く浸ることを無意識的に拒む傾向があるため「早くこの状況から逃げ出したい」「早く終わらせたい」と無意識的に感じ、ついつい12個の障害をやってしまうというわけです。

「コミュニケーションを阻む12の障害」は、相手のためを思ってやっているのではなく、自分の心を守るためにやってしまっていること。

なぜやってはいけないのか

一見相手のためを思っているかのような励ましや助言なども含まれる「コミュニケーションを阻む12の障害」ですが、何故やってはいけないのでしょうか?やるとどうなってしまうのでしょうか?

人は悩みや問題を抱えているときには、無意識的に以下の「4つの欲求」を持つと言われています。

  • 私の気持ちを分かって欲しい
  • 私の考えを理解して欲しい
  • 私に思いやりをもって欲しい
  • 私に優しく接して欲しい

人は、この4つの欲求が十分に満たされない限り、アドバイスや激励なども素直に受け入れることができないのです。

良子さん
良子さん
なんだか相談されても何も話せなくなっちゃいそう・・・汗
きゃりみ
きゃりみ
何言ってあげればいいか分からなくなるわね。
ただこの12項目は、相手が悩みや問題を抱えているときに最初にやってはいけない12項目なのよ!

相手が悩みや問題を抱えているときに最初にやってはいけない

十分に相手の考えや気持ちを理解した後ならやっていいものもある

良子さん
良子さん
なるほど!
相談されてすぐに言葉を投げかけるのではなく、相手の状況や気持ちをしっかり受け止めてあげてからならアドバイスしても良いのね!
きゃりみ
きゃりみ
正解!相手のことをまずは理解してあげることが大切ね!傾聴しながら共感を十分に示していくことが重要よ☆

最後に

今回は相談された時に最初にやってはいけない12項目についてお伝えしましたがいかがでしたか?

「最初にやってはいけない」ということは、やってもいいときがあるのです。

「侮辱」のような、相手の存在そのものをディスカウントする言動はNGですが、十分に話を聴き、相手に共感し、理解した後であれば、提案したり激励することは効果的な関わりと言えるでしょう。

まずは、悩みを抱えている本人に「理解して貰えた」「分かってくれた」と感じて貰うために傾聴して共感を示すことが大切ですね。