こんにちは。お仕事サポーターのきゃりみです。
何かを言われて相手の言い方に腹が立ってしまい、素直に応じる気にならないことってありませんか?
上にから目線に言われたり、非難された、否定された、と感じたら誰でも不快に感じるものですよね。これは職場だけではなく、親子関係や恋愛関係などのあらゆる人間関係ついて言えること。
「相手に変わって欲しい」「お願いをしたい」という目的のはずが、言い方が悪いと逆効果になってしまうので注意が必要です。
そこで今回は、相手に悪い印象を持たれずに受け入れて貰いやすい表現方法についてお伝えします!
- 自分が思っていることを伝えるのが苦手
- ついついケンカになってしまう
- 相手に上手にお願いしたい
- 相手との関係性を深めたい
アイメッセージとユーメッセージ
相手に何かを伝える表現方法のうち、アイメッセージとユーメッセージという2つのタイプがあります。
アイメッセージ(I Message)
自分を主語・主体にした表現の仕方 「私は~と思う」
ユーメッセージ(You Message)
相手を主語・主体 にした表現の仕方「あなたが~だから…」等
どちらのコミュニケーション方法が望ましいのかはもうお分かりですね。まずは大まかに理解して頂くために簡単な例を挙げてみます。
“相手がうるさいから静かにして欲しい”という場面を想定!
さて、普段なら相手にどんな風に伝えますか?
でもその伝え方はユーメッセージなのよ!
「あなたがうるさいからあなたが静かにして」と伝えていることになり、受け取った相手には「自分が非難されている」「命令されている」というニュアンスが伝わります。
これをアイメッセージで伝えると、
「私はあなたの声が大きいと 私は頭に響いて( 自分への影響・理由)私は辛いわ(気持ち)」となります!
アイメッセージにはもう1つの表現法があり希望を相手に伝える方法もあります。
「私はもう少し声を小さくしてくれると(希望)私は頭に響かないので(自分への影響・理由)私は助かるわ(気持ち)」となります。
アイメッセージの2つのタイプ
1.通常アイメッセージの3部構成
- 相手の行為(事実)を言う
- 自分への影響(理由)を言う
- 自分の気持ちを言う
2.希望アイメッセージの3部構成
- 自分の希望を言う
- 自分への影響(理由)を言う
- 自分の気持ちを言う
場面1.指示した通りに仕事を進めてくれない人がいる
「あなたさ、教えた通りにやってよ」と、教えた通りにやらないあなたが悪い!ちゃんとやれ!という否定・避難・評価や上から目線のニュアンスが伝わります。
「私はあなたが教えた通りにやってくれないと、私は私の仕事が増えるから、私は大変だわ」と伝えており、相手を否定するニュアンスや上から目線の言葉ではないため、相手は反発心を持たず受け入れやすく感じます!
「私はあなたが教えた通りにやってくれると、私は仕事がスムーズになって、私は助かるわ」と伝えており、自分がどうして欲しいかを伝えているだけなので相手は要望を受け入れやすいです!
場面2.同僚が帰社予定時刻に戻ってこないので仕事が進まない
「あなたが遅れるなら、あなたが連絡ぐらいしてよ」と伝えているので、連絡しなかったあなたが悪い!と否定・避難・評価が相手に伝わります。
「私はあなたからの連絡がないと 私は仕事の段取りができないから 私は困るわ」と伝えており、相手が悪い!というニュアンスよりも「自分にどんな影響があってどんな気持ちだったか」が伝わるので、相手は意見を素直に受け入れやすいです!
「私は連絡してくれると、私は仕事の段取りができるので私は助かるわ」と伝えており、自分がどうして欲しいかを伝えているだけなので、相手は自分が否定されたと感じず意見を聞き入れやすいです!
でも知らず知らずのうちにユーメッセージになってしまうので、慣れるまでは「私は~」で話し出すことを意識した方が良いわね
あと、通常アイメッセージより希望アイメッセージの方が使いやすい気がするんだけど・・・
日頃から「あとで電話くれると助かる」とか「掃除してくれると嬉しい」という表現をすることって多いですよね!そのため比較的使いやすい表現方法と言えるでしょう。
もちろん、使いやすいアイメッセージを実践して貰えれば問題ないのですが、心理学的に言えば、相手と交流を深めていくためには通常アイメッセージの方が効果的と考えられています。
最後に
今回は、相手に受け入れて貰いやすい表現方法であるアイメッセージについてお伝えしましたがいかがでしたか?
アイメッセージは言いにくいことを相手に伝えるときこそ有効です。
頭で考えているとよく分からなくなることもあるのでまずは文字にしてみることもオススメです。
友達や家族へのメールでも「アイメッセージ使って伝えるようにする」というのは効果的なトレーニングと言えるでしょう!
注意して頂く点として「私は~」で伝えれば全てOK!ということではありません。
周りにいませんか?「私さ~」「私はね~」「私ってさ~」と単に自己主張が強いだけの人・・・。
これではアイメッセージの意味がありませんからね 笑
アイメッセージはアクティブリスニング(傾聴)とセットで使うことで効果が発揮されますので話の聞き方にも意識を持っていきましょう。